まじめな性格。

白神を信仰する村の次期村長で責任感が強い。大人びているがふとした瞬間に年相応の表情を見せたりする。

普段はしろむくの護衛をしている。

幼馴染で親友であるめるとのことは話している間はただのささめでいられることから、唯一役目から離れられる時間、自由をくれる特別な人と思っており神聖視しているところがある。

白神が村を離れた場合いずれ村は滅びることも知っており、しろむくが外の世界で生きることを選んだ場合に殺すのが役目。…だったはずだが、すぐ連れ帰らず彼女に選択肢を与えてしまう。

先代の白神である“しろゆき”は自分が幼い頃からずっと一緒にいた姉のような存在。しろむくに対して無情になりきれないのは彼女の面影を見てしまっているから。

自分は自由にはなれないと苦しんでいたささめにしろゆきは、春になったら一緒に村を出て旅をしようと約束をする。しかしそれが叶うことはなかった。

ささめは約束を「優しい嘘だった」と大事に抱えながら自分も彼女のように役目を果たすことを決意する。

しろゆきと同じ姿をした神様が村を飛び出し、それを追うことになるのは約束の春のことだった。